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広報誌 “くるめんボイス みんな集まれ”

くるめんアグリマイスター

 
あきらめず歩んだ農業人生 宮ノ陣百年の大計ここにあり

   宮ノ陣地区土地改良区理事長 
野瀬 清( の せ  きよし) さん (75) 宮ノ陣町

  宮ノ陣地区土地改良区設立当初から理事長を29年間務めており、土地改良業に功労があったとして福岡県が推薦、今年4月29日付けで、春の叙勲を受け、旭日双光章(きょくじつそうこうしょう)を授与される名誉に響きました。5月9日、農林水産省で、若林正俊農林水産大臣から勲記と勲章を伝達。皇居の豊明殿で天皇陛下に拝謁し、お言葉も賜りました。
 農業功績を対象とした叙勲受賞は珍しく、「農村、農業、農業者の底上げを目標にあきらめずこつこつと成し遂げてきたことが実を結んだ。受章は宮ノ陣の組合員みんなの名誉だと思っている」と、喜びを話します。
 久留米農芸高校(現・・久留米筑水高校)卒業後に就農。慶子さん(故人)と結婚し、2人で4.5haという当時としては大規模な面積で米麦を栽培する傍ら、JA理事やJA青年部部長、久留米市農業委員、市議会議員など、農業関係団体の役員を歴任。米価要求や陳情での上京、海外への農業視察などの経験から、農業を取り巻く情勢を始め多くのことを学びました。
 昭和54年当時、宮ノ陣地区の農地は個々が狭く、道路・水路の整備も旧態依然、土地が低く水害に遭う地域もありました。国の農業政策や世の中の流れに左右されない、足腰の強い農業を確立しようと、農地の基盤整備を計画。同年10月、宮ノ陣地区土地改良区を設立し理事長に就任。「宮ノ陣百年の大計」を旗印に掲げ、同改良区組合員430人へほ場整備事業の重要性を説き、全員の同意を取り付けました。
 同年12月事業着工、28億3,000万円の事業費を投入し、平成6年12月に事業が完了。農地と併せて道路、堤防、学校などの生活基盤も整備され、住み良い町になりました。農業生産面においては、大型機械を導入した経営規模の拡大、農用地の利用集積で米麦大豆によるブロックローテーションの確立、集落営農組織の設立など、土地改良事業が宮ノ陣地区の農業の近代化に大きく貢献しています。
 農にささげた人生、宮ノ陣地域農業の先駆者としてこれからも後進の指導に当たります。
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