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二人三脚で育てる愛の花を全国へ

小森野3丁目 笠 重治(かさしげはる)さん小夜子(さよこ)さん

  
 
農家に生まれた二人
ほんのり咲き始めた色とりどりのカーネーションが、ガラス温室にあふれんばかり。笠さん夫妻は、赤、白、黄色にオレンジや緑など、13品種のカーネーションを栽培。年間24万本を全国へ出荷しています。
重治さんは、野菜どころ小森野の、専業農家の長男として生まれました。久留米農芸高校(現:久留米筑水高校)園芸科を卒業後、九州農業試験場(現:九州沖縄農業研究センター)へ進学。1年の研修期間の後に就農し、ご両親と共に、トマトやキュウリなどの野菜と米麦を生産してきました。「セロリは福岡から北九州までいろんな市場に持って行きよったね」と、野菜作りが主力だった当時を振り返ります。
小夜子さんは昭和39年、菊やユリなどを生産する高野町の花農家から嫁いで来ました。
カーネを生産の主力に
笠さん宅でも徐々に切り花栽培を取り入れ、41年に木造半鉄骨のガラス温室を建て、本格的にカーネーション栽培を始めました。
前作の出荷が終わり、土の蒸気消毒を済ませると、6月下旬から7月半ばに掛け、ヨーロッパから取り寄せた苗を定植します。一番多い品種は薄いピンク色の「ウエストダイヤモンド」。苗の数は全部で4万株です。早咲きの品種が10月から少しずつ咲き出し、6月まで出荷していきます。
毎週月曜と金曜の2回、福岡県花卉農協や久留米花卉園芸農協へ出荷。5月の母の日前後は1日の出荷量が8000本にも上ります。
重治さんは両農協のカーネーション部会に所属。他産地への視察や部会員との交流で、栽培技術を磨き、58年には、現在あるアルミ半鉄骨のガラス温室に建て替えました。小夜子さんは「毎年同じようにできない。難しいね。今度はああしよう、こうしようという研究心がなからんといかんね」と、花づくりの難しさを話します。
花言葉は熱愛
冬の間は、重治さんがキャベツやハクサイ、ダイコンを栽培。カーネーションと共にJA農産物直売所や女性部朝市「こもんの」へ出荷します。小夜子さんは息子さん夫婦が生産する胡蝶蘭「笠舞蘭花(かさぶらんか)」の出荷作業を手伝います。
近所に住む同年代の友人たちと年に3回集まり、夫婦連れで花見や旅行を楽しむというお二人。「花が好きやけん40年も生産してこれた。これからはぼちぼちしていくよ」と話す重治さんに、「温室がある間は元気で花づくりせんといけんたい」と言う小夜子さん。「熱愛」の花言葉を持つカーネーション。これからも母への感謝の気持ちを伝える花、思いを伝える愛の花を作り続けていきます。
 
背丈ほどあるカーネーションを収穫する
 
下葉を取って調整し50本束ねて出荷
 
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