
拝見!仕事人 マイ アグリ ライフ
おいしかったの声が農業頑張る励み
御井町 諸冨吉登さん・恵美子さん
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野菜作り60年
高良山のふもとにある4棟のハウス。
外からうかがえる緑のじゅうたんの正体は、旬を迎えたシュンギクとホウレンソウでした。
「冬野菜が終わったら夏野菜。玉レタス、トマト、インゲンと、次から次に忙しかね」と、笑顔がこぼれる諸冨さんご夫妻。露地でもカボチャや季節の野菜を作り、久留米市中央卸売市場とJA農産物直売所「食JAN市場」へ出荷します。
専業農家で6人きょうだいの長男として生まれた吉登さんは、中学卒業後から農業に従事。
ご両親とともに野菜を生産してきました。まもなく農業歴60年となるベテランです。
いち早くハウスを導入
田主丸町の柿農家に生まれた恵美子さん。26歳で嫁ぐまでは、製造業のOLさんでした。
「菜っ葉の種をまくのを頼まれたとき、薄くまかやんのが分からんで、あるしこまいてしまったことがあったねえ」と、野菜作り1年生のころを振り返ります。
諸冨さん夫妻は、野菜作りは必ず種まきから始めます。ハウスがない時代、冬に夏野菜の種を発芽させるための苗床は、地熱を上げることが大変でした。諸冨さん宅でも多くの農家と同じように、穴を掘ってわらを入れ、踏み込んで発酵させて地熱を上げ、上から障子紙や“こも”をかぶせて保温していました。
35年ほど前、ハウスが出回り始めるとすぐ自己資金で導入。作業の手間も省け、収量も多くなり、より高品質の野菜が作れるようになりました。 |
直売出荷もやりがいに
吉登さんは青年部活動や消防団へ参加し、恵美子さんは嫁いだ翌年から女性部活動を行ってきました。現在は、食JAN会員としての直売出荷へも力を入れています。
牛ふん堆肥や油粕、米ぬかなど有機質肥料をたくさん入れて作るトマトは甘みがあって、人気商品の一つ。出荷近くになると、お客さんから「まだ熟れんとの?」と、連絡をいただくこともあります。
「昔は野菜が高かったので、専業農家でもお金が取れよった。今は野菜が安くなって大変やけど、お客さんから声が掛かると、作らんといかんな、と思うね」と、吉登さん。お客さんのおいしかったという声が、農業を続ける原動力になっています。
「農業は自由にできるところがいいね。夫婦やそれぞれの友人たちと、月に2、3回、温泉へ行くのが楽しみ」と、恵美子さん。「農業以外にはできんし、これからも体の続く限りやっていきたい」と、吉登さん。これまでと同じようにこれからも農業一筋、安全で安心できる、おいしい野菜作りに力を注ぎます。 |

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