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農家に生まれ育って
米麦1.6haを生産する専業農家の長男として生まれた万仁さん。お父さんの正心さんが市役所勤務だったため、荒木町の農家から嫁いだお母さんのスマ子さんが、主力で農業生産を支えて来ました。
万仁さんは学生のころから農業を手伝っていました。大学卒業後はサラリーマンを経て38歳で独立。会社を興し、百貨店で食品の販売を手掛けてきました。
農業が地域を結ぶ
万仁さんが56歳のとき、福岡県農政連久留米市支部の大善寺分会長に就任。本格的に農業や農政を学び、農業者の生活を豊かにするための農政活動の大切さも知りました。
折りしも時は品目横断的経営安定対策が導入されるころ。大善寺地区でも集落営農設立に動き出し、万仁さんは大善寺地区営農担い手組合の組合長に就任しました。
同組合には、農地・水・環境保全向上対策で、農地を保全するための共同活動を行う5つの組織があります。髙木家が属する夜明下活動組織では、若人から熟年まで、農業者と地域住民が一緒になって、草刈り、溝さらいやあぜの整備など、年に10回ほど活動。3年前からは景観作物として、川の土手に彼岸花を植えています。万仁さんは「“農地・水”の共同活動をするようになって、今まで以上に互いのコミュニケーションが活発になった」と、地域の結びつきを喜んでいます。 |
農業は次世代へ続いていく
息子の健一さんは調理師の専門学校を卒業後、お父さんの会社で働きながら、農作業も手伝ってきました。
今年1月、後継者として就農し、青年部とリーフレタス部会へ入部。今秋から30aでサニーレタスとグリーンリーフの生産を始めます。「農業は頑張った分だけ自分にかえって来る魅力ある仕事。自分で作ったものを消費者へ食べてもらう喜びを体感したい」と、豊富を話します。
大善寺農業の今後は
大善寺地区では、米麦中心の生産を行っていますが、多くの農村と同じく、担い手の高齢化が進んでいます。大善寺地区営農担い手組合も、いずれは農作業の受託が増え大型機械を導入し、法人化や第6次産業を視野に入れ、循環型農業を目指して行きます。
変わりゆく気象状況へ対応しようと、米の新品種導入も検討。飼料用や加工用に向いている多収穫米の試験栽培を始めて2年目を迎え、今年は「西海203号」を栽培しています。
「世界の人口は増え続け、食料が不足する時代がやって来る。それは農家にとって大きなチャンスだ。農業は食料を守り、環境を保全していく大事な仕事。農業が魅力ある仕事だと認知されれば、就農する人は増えると思う。都会から帰ってきても農業が出来るように、若い人が地元に残ってくれるように、今いる私たちが踏ん張って農地を守っていなければ」と語る万仁さん。時代の流れに沿って少しずつ形態を変えながら農地を守ることこそ農家の使命だと、優しいまなざしに強い光をたたえています。
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▲川岸に50cmごとに咲く彼岸花 |
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| ▲共同活動で草刈りを行い手入れした川岸 |
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