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一生百姓で食っていく覚悟で

宮ノ陣町 武谷(たけのや) 一之(かずゆき)さん・美保子(みほこ)さん  

 
若いときから最先端の農業を
北海道から沖縄まで全国各地32市場へ出荷するサラダ菜部会。武谷さん宅はサラダ菜を生産して20年以上のベテラン。現在は周年で年間6回転、日量約200ケースを出荷しています。
一之さんは、専業農家の正之さん(故人)、タマエさんの長男として生まれ、久留米農芸高校園芸科(現:久留米筑水高校)に進学。卒業後、重機関係の会社に3年勤めてから就農しました。
ハウスでのキュウリとトマト生産は最先端だった時代。「無加温やったけん、冬は2重張りして、その中にトンネルを設置して、霜除けしよったね」と、当時を振り返ります。

サラダ菜と葉菜部会の合併を経験

29歳、両親と3人での生産に、美穂子さんが加わりました。「田主丸町でブドウと植木を生産する専業農家の長女なので、農家に嫁がやんやろうとは思よりました」と、笑顔で話します。
タマエさんの実家が生産に着手したのに触発され、35歳ごろ、サラダ菜へ切り替えることに決めました。程なくしてキャベツ生産も導入。どちらも研究会の立ち上げ時からの生産者。研究会から部会へ、部会の統合・一本化へと、変遷を経験してきました。

土耕栽培のプライドにかけて
38歳のとき、台風17、19号でサラダ菜ハウスが倒壊してから、強化型ハウスに建て替え。51歳のときには久留米市の認定農業者になり、田をサラダ菜ハウスに転換、規模を拡大しました。
棚持ちがよいという土耕栽培を貫く久留米産サラダ菜の生産は、土が命。肥育牛農家から牛ふん堆肥をいただき、お返しにわらを提供。ハウスの戸の上にさらにビニールを張って土壌消毒をするなど、環境に配慮した安全で安心できる生産体制を敷いています。

久留米農業のけん引役として
一之さんは、JA青年部副部長、農政連宮ノ陣支部分会長を経験し、17年からは市の農業委員と、久留米農業のけん引役。「農業は収穫の喜びがいいのですが、うちは周年栽培だから大変。開け閉めやかん水など、いつもハウスの番をしています」と、にこやかに答える美穂子さんも、家を守る農家女性がいて発展してきた、久留米農業を支える一人です。
「うちはほんな百姓で食わないかんけん、いつでも真剣勝負で農業に取り組みよる。息子は大学生で跡を継ぐかどうかわからんけど、70歳までは頑張りたいね」と一之さん。毎日一生懸命農業生産に取り組んでいきます。

 

下葉を取って調整 

包装機で1個ずつラッピングして箱詰め 

ビニールにはエコファーマー認証マークとレシピを記載

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